園児が話を聞かない〜音楽で聞く力が育つ3つの方法

いい耳を育てる

一生懸命話をしているのにこちらに耳を傾けない。

保育や教育の間、幼稚園・保育園で子どもに話を聞いてもらいたい時、注意を向けてほしいときあなたはどのような声かけをしていますか?

幼稚園の日常で「いいお耳で聞きましょうね」「とてもいいお耳で聞けましたね」保育の中で、先生が子どもたちにそんな言葉をかけることがあります。

そうはいっても子どもが話をきかないことがあります。それはなぜでしょうか。

子どもが話を聞かないのはなぜか?

  • あなたは子どもの話をきいていますか?
  • 普段、楽しい話をしていますか?
  • 話を聞いていてもらえなかった時に、あなたがどう思うかを伝えていますか?

子どもたちがあなたに話かけた時に、どんな対応をとっているでしょうか。
「忙しいからまたあとで」「そうなんだね・・といいつつ聞き流している」

自分の言動行動を振り返ってみると、意外とあなたが子どもに話をきいてもらいたいと思う時と、同じ場面が思い当たるかもしれません。

自分も話をしたい時に聞いてもらえたら嬉しいですよね。怒って話されるより、嬉しい話の方が気分がいいですね。話を聞いてもらえなかった時に寂しかった、嫌だったなど、自分の気持ちを相手に伝えるのも大切なメッセージです。

子どもたちは、なかなか言葉にならないことが多いですし、限られた時間の中での対応では難しいこともあるかもしれません。しかし、少しでもこれらを心がけることで違ってくるはずです。

そして、みなさんがよく使う「いい耳」とはどんな耳でしょうか。もちろん耳の形ではありません。耳の中のつくりのことでもありません。どんな耳なのか見ていきましょう。

”いい耳”とはいったい

幼稚園や保育園での保育において先生がよく言葉にする「いい耳」とは、注意深く相手の話を聞くことができること。これまで私が園におうかがいした時も、よく先生方から、子どもたちに向けて言う場面を目にしました。

コンサートでは、聴くだけでなく、歌ったり踊ったりするシーンが多かったのですが、時折ピアノの演奏を聴くコーナーを設けることもありました。

数分ですが、気持ちを落ち着かせる時間を作るためでもあります。そんな時に、幼稚園や保育園の園児に「いいお耳で」聴いてもらうことがありました。

みなさんの耳ですから、いいも悪いも本当はないのですけれど、わかりやすい表現として先生方は使ってらっしゃると思います。

音楽においては、わずかな音の違いを感じ取れることがいい耳といえるでしょう。

ということは、わずかな音の違いを感じ取れるようになれば、注意深く相手の話を聞くことができるようになります。聞く力がつくということです。

聞こえてきた音から、よりたくさんの情報を性格に読み取ることができているからです。

なぜ聞く力を育てる必要があるのか

赤ちゃんは生まれてから周りの音や声を一生懸命聴き取り、言葉を身につけていきます。もちろん人との関わりで成長はしていきますが、聞く力・いい耳は簡単には身につきません。

聞く力がつくことで、相手の話を真剣に聞くことができます。聞く態度も身につきます。

音楽では他人の演奏を聴こうとする姿勢です。そのために、メロディー、ハーモニー、リズムを感じ、掴み取ることができるようになり、深い音楽を味わい、感情をコントロールする力もつきます。

では、どうしたら聞く力=良い耳が育つのでしょうか。

聞く力=いい耳の育て方 3つの方法

  1. 音楽の訓練
  2. 音楽をたくさん聴くこと
  3. 楽器を演奏すること

1)音楽の訓練

ショパン楽譜

よい耳のために効果的なのが音楽の訓練です。

ピアノ曲やオーケストラ曲で有名な作曲家ショパンが

「最良の先生は自分の耳だ。自分の耳が許さない音を、弾いてはいけない。」
という言葉を残しています。

訓練をし、感覚を研ぎ澄ませましょうということです。
そうすればよい耳が育っていきます。

訓練といっても、難しく考える必要はありません。幼稚園や保育園では、子どもたちと一緒に歌を歌ったり、音楽に合わせて動いたり、手遊びをしたり・・・音楽が日常にあることもとてもよい効果があります。

リトミックなど、専門の先生が幼稚園に来て、レッスンをしてくださったりするのもよい効果ですね。

2)音楽をたくさん聴くこと

ドラム演奏

よい耳を育てるには様々な音楽をたくさん聴くことも効果的です。

世界には様々な音楽が存在することを体感することができるからです。

そうすることで、子どもたちの世界観が大きくなり、皆様の視野も広がるはずです。

楽器はピアノだけではなく、ヴァイオリン、フルート、クラリネット、ドラム・・・ジャンルもクラシック、ジャズやポップス、カントリー・・・と世の中にはたくさんありますね。

作曲家の想いや、背景にふれることで、それらはさらに広がります。
先生、ご家族の楽しまれる音楽を子どもたちと一緒に聴くのもとてもいいですね。
ただし、幼少期は耳が敏感ですので大きい音にはご注意ください。

3)楽器演奏をすること

ピアノを弾く幼児

自分で楽器を演奏することでもいい耳が育ちます。一方的に音楽を聴いているだけではなく、

自分の体を動かして聴くことが効果的だという研究があります。

メロディーやリズムをはたらかせる神経細胞がとても活発になります。

そのことから、楽器を弾くほど耳がよくなることがわかります。

聴いて、演奏する音楽体験が、いい耳を育てるのにとても効果的なのは、
そのような理由からです。

音色のわずかなニュアンスや和音の違いなどがわかるようになります。そして、
話を聞くことにも重きをおくことができるようになっていきます。

音楽のレッスンと言語能力の関係

音楽記号

4〜5歳児を対象とした研究で、音楽を聞き取る力と言語能力に大きな関わりが見られました。

言語能力のテストとして、韻をふむ単語をいくつも言ってもらうもの。音楽能力のテストとして、リズム・メロディー・和音について答えるもの。

それらが連続で聞こえてきた時に、前後同じかどうかなどが実施されました。

その課題の子どもたちの成績を見てみると、音楽と言葉が関連することがわかったのです。

単語の音を分析することが得意な子どもは、音楽のリズムやメロディーを分析する能力も高かったのです

また、ハーバード大学の研究で、6歳児に専門的な音楽のレッスンを受けさせた結果、レッスンを受けなかった同年齢の子どもより聴覚やの神経細胞の数が増えていたことがわかりました。

さらに、リズムやメロディーを感じる能力も高くなっていました。これらは少し専門的な訓練にはなりますが、このようにいい耳は、音楽との様々な関わりによって育まれています。

まとめ

先生の話に耳を傾けられる、ご家族の話を聞ける、お友達の意見を聞く。それには音楽に注意を向け、聴くという経験がとても役立ちます。

なぜなら、音楽を注意深く聴くことを積み重ねると、言葉を聴くことも得意になるからです。

良い耳を育てる、話が聞けるようになるためには、音楽の訓練がとても効果的だということがわかります。

幼稚園や保育園でもぜひ音楽教育を楽しく取り入れて子どもたちの可能性を伸ばしていきましょう。

 

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