なぜあなたの幼稚園の先生は辞めてしまうのか

なぜやめてしまうかのブログ記事

せっかく採用したのに1年も経たないうちに辞めてしまった。受け身で何を考えているかわからない。やる気・モチベーションが低い・・・あなたの園にそんな先生はいらっしゃいませんか。実は先生方がすぐ辞めてしまうのには、ある共通の理由があるのです。

なぜうちの幼稚園の先生は退職するのか

幼稚園の先生が辞める理由として
『仕事への適性がない』
『健康上の理由』
『結婚」
がよく挙げられます。しかし、先生方は本当にそれが原因で辞めてらっしゃるでしょうか。

現場組織が認識する早期離職者(新卒後2年未満)の退職理由は「仕事への適性がない」、「健康上の理由」、「結婚」であり、「人間関係」は理由としてそれほど直接的に上がらない(加藤・鈴木,2011).しかし、相談に来る卒業生の声に耳を傾けていると、「人間関係」や「職場の雰囲気」に関する訴えが多いようにも感じられる。

引用元:『新卒保育者の早期離職問題に関する研究Ⅱ』

 

このように、幼稚園で2年以内に辞めてしまう先生への声で、『人間関係』や『職場の雰囲気』が原因のことが大変多いのです。あなたの園の先生方の様子はいかがでしょうか。

人間関係が理由で辞めました

退職されたことのある先生に辞めた理由を伺ってみました。
「先輩に子どもへの接し方を注意されましたが理由がよくわからず、その後も理不尽に何度も怒られてきつかったです」

先輩の先生はもっとこの人ならできる、こうしたほうがいいという思いからの叱責だったかもしれません。でもこの先生はできない自分を責め、クラスのことは自分で解決しなくてはと他の先生にも頼れず、最終的に退職を選んだそうです。

職場の雰囲気が悪くって・・・

「休みもなかなかとれないし、体力的にもしんどい。不満がたまる一方で、それが職員同士の陰口にもつながってたと思う」

我慢がつもって心まで疲れている様子です。土曜日も出勤で休みが取りにくかったり。持ち帰りの仕事が当たり前になっていたり。本当は休みたい。持ち帰ってまで仕事したくない・・・

子どもや保護者の前ではにこにこ笑顔で接しているけれど、実は我慢していることが別の形で浮き彫りに。保護者の方も声には出さないだけで、感じているかもしれません。そして、このような心の不調は体の不調に現れてきますので、小さな芽を発見することが大切です。

陰口はどうしておこるのか?

陰口とは、その場にいない人のことを悪く言うことです。女性同士の嫉妬が多くみられます。

その方達は、相手が羨ましかったり、自分に自信がないためにそのような態度をとります。このように職場で陰口を言っている人たちのほとんどは、仲間をつくりたい、仲良くなる手段として陰口、悪口を使っています。本人に自覚がないことも多々あります。

でも私は、女性同士だからこそ共感できることもあるし、理解できることがあると思います。なぜなら、私自身女性同士の現場も多いですが、相手のよいところをたくさん見つけることができます。お互いが助け合い、感謝しあえていることで、仕事がスムーズにすすんでいるからです。

最近は男性の先生を以前よりお見かけしますが、全国の幼稚園の先生の6.5%です。未だに女性が多い職場です。マイナスに捉えるのではなく、補い合い、サポートの仕組みや考えを持てば、必ずうまくいきます。

先生が辞める予兆はあるのか

意気込んで就職した先生に、突然「辞めます」と言われ驚いている園長先生いらっしゃることと思います。そんな前兆なかったのに・・・実際はどうだったのでしょうか。

遠藤知里氏らの新卒と同じところに勤めている人に聞いたデータによると

幼稚園教諭の辞めたい度合

辞めたい、と感じたことがある人が125人中31名(24.8%)。やめたいと思うことがよくある、という方が55名(44.0%)、たまにあるのが23名(18.4%)。ほとんどないは16人(12.8%)。一度もないのが16名(12.8)%

日常の多忙な業務、先生方のことは主任を中心に先生同士に任せていたはずなのに・・・経営だけでなく運営にも関わっていく、本当に大変な毎日のことと存じます。だからこそ、子どもへ向ける情熱とともに、先生方へも心を向けることで、保護者からの支持、先生が辞めない幼稚園、辞めても戻りたいと思える幼稚園になっていきます。

辞めない園になるためにできること

園によって様々な事情があると存じますが、前述の通り組織と先生方の考え方や意見にすれ違いがあることが多いようです。

先生方のご都合で、どうしても幼稚園を離れなければならない状況はあります。しかし本当にその言葉で片付けてしまってよいのでしょうか。

この先生にぜひ来てもらおう!と採用したのに、1年も続かないとなったらがっかりですよね。それが、組織側とのすれ違いからなるものだとしたら・・・できることはあるはずです。

先生の本音を引き出す

辞めたいけど言えない・・・そんな先生方が潜在的にいらっしゃることが上記のデータからみえてきました。反対に、先生方に辞めるという選択肢がない、というのは楽しく充実して勤務できている証拠です。どんなことが辞めないポイントになるのか。以下のような点がチェックポイントになります。

  • 自分自身について
    自分に期待が感じられる時
    重要な役割を任された時
    自分の保育や仕事が認められた時
    チームワークを感じた時
    やりたいと思う保育ができた時
    卒園後子供との交流があるとき
  • 保護者との関係において
    保護者と一緒に成長を喜びあえた時
    保護者から感謝された時
  • 子どもに対して
    子供の成長が感じられた時
    子供への理解が深まった時
    適切な援助や指導ができた時
    子供との関係で生じるやりがい

上記の点を定期的に見える形で先生方と共有し、お互いにできたこと、できていないことを報告や相談しあうことも大切です。なぜなら、それらが先生方のやる気に繋がり辞める選択が浮かばなくなるからです。

先生方がやる気にあふれて、園が活気づくことを心から願っています。

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